出張報告 9月ウクライナ(キエフ)Vol.2


 

さて、前回からの続きです。

 

キエフでの不動産視察と調査を終えた後、
次のフライトの関係でボルィースピリ国際空港から
フィンランドのヘルシンキ空港に移動しました。
これは、そのヘルシンキ空港のイミグレーションでの話です。

 

フィンランドだけではないのでしょうが、
ウクライナからの入国に関してはどこの国もシビアになっています。
内戦があっているような国からの入国者ですから、
いわゆる、クリミア難民という前提のもと、
違法入国や違法滞在が前提のチェックとなります。

 

それはもはや、質問というレベルではなく尋問と言っていいでしょう。
一人に30分ぐらいかけて尋問した挙句、8割の人が別室に連行されていきます。
皆、不法滞在者と思われたくないので、たくさんの荷物を持ちません。
バッグは一つだけ、そして手には恐らく違法に作られたパスポート。

 

クリミア半島から気の遠くなる時間をかけてキエフまで移動し、
その後、身元引受人がいる他国に逃げる人が多いのは聞いていましたが、
実際にその場に居合わせると何とも言えない気持ちになります。

 

私以外はほぼ皆ウクライナ人なので、
(※正確には人種様々だがウクライナパスポート所持という意味で)
私の番が来るまで何時間も掛かりました。
そして、私の番です。

 

3分。

 

3分ですよ。ものの3分で入国。恐るべしJAPANパスポート!
矢継ぎ早に色々と質問はされますが、
それでも最初から不法入国者なんて疑われることはありません。

 

こういった経験をしなければ実際に気づくことはありませんが、
日本のパスポートは最強です。
それは日本という国が持つ世界的な信用でありブランド。
過去を振り返ればきな臭い歴史がある日本ではありますが、
それでも今日の信用をこれだけ短期間で作り上げた事は驚きです。

 

8割が強制帰国させられる中、運よくイミグレーションをパスできた人もいます。
私がちょうど外に出たとき、数名のウクライナ人家族が泣きながらうずくまっていました。
戦火を逃れた喜びと、今までの過酷な生活の思いからでしょうか、
出迎えた人と泣きながら抱きあう人も見ました。

 

日本のような平和な国で育った生ぬるい私には、
彼らの不安や恐怖の100分の1も理解できるはずがない。

 

世界が平和であるように、なんて偽善者ぶったところで、
実際には、平和じゃない世界の事なんてこれっぽっちも知っちゃいない訳です。
平和な国の人間が願う平和と、そうではない国の人が願う平和の重みはまるで違う。
そう感じた出来事でした。

 

 



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